神々の世界、人々の世界
優れた僧や、聖者、賢者と言われるような人の中に、即身成仏される人がいます。
即身成仏と言わずとも中身としては同じ、あるいは似たようなものと言える亡くなり方をしている方がいるものです。
だいたいそういう方というのは自分の死期を覚っていて、
周囲の近い人にはそれを漏らしたり伝えたりしていた、という話がよくあります。
宗教や地域によっては、このような方の死を祝うところもあると言います。
肉体という重い殻を脱ぎ捨てて、時空間の制約のない形へと存在の在り方が変わるので、
その方がより活躍できるという面があるわけです。
非物質界に住まう神仏や様々な高次元の存在というのは、
重い肉体を持った我々には及ばないような力や働きを持てるものであり、
だからこそできる人々の救済、幸福の手伝いというのがあるものです。
しかし、我々が主体的に捉えてるこの物質界においては重い肉体を持った我々人間の方が力を持っているという一面もあり、
肉体があるからこそできる人の幸福の手伝い、そして神仏や高次元存在への手伝いというものもあり、
そちらの面も一方で大事になるのであります。
神は人の敬いによりて威を増し、人は神の徳によりて運を添う
これは神道に伝わる教えの言葉です。
私は神は敬うべきと思っておりますが、
神と人とは共存、共生しており、
ある意味、持ちつ持たれつの関係と言える面もある、とも今は思っております。
なんにしても、
神々や精霊を、そしてその宿る大自然を大切にし敬うことでこそ、
人はそれらに護られて、本当の心の豊かさ、幸福を享受することが可能になってゆくというものなのであろう。
最近、神道から学ぶものが多いです。
この狭い国でセカセカと時間に追われ働いてばかりの今の日本人は、スケールが小さくて本当につまらなくなってますが、
昔の日本にはもっと雄大なものがあったんだなあと思うこの頃であります。
一休